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からくりサーカス / 藤田和日郎 


からくりサーカス (1) (少年サンデーコミックス)からくりサーカス (1) (少年サンデーコミックス)
(1997/12)
藤田 和日郎

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全43巻。絡繰人形やサーカスなどの素材、主人公3人組の組み合わせ、少年誌にあるまじき複雑なプロットなど、他の作品と被ることのない、オリジナリティ溢れる作品であったことは間違いない。読むのは大変だけど面白かった。

とはいえ、始めのうちは話がどこへ行くのか全く見えなくて面白さがよくわからなかった。物語の裏にあるものが見えてくる中盤以降、徐々に読めるようになってくる。だがしかし、プロットが壮大すぎて頭がゴチャゴチャになる。読みながら人物相関図を作りたくなった。しかも物語の根底にある因縁は、200年前の愛憎劇。これは少年誌で連載して小学生がついてこれるのか。

話としては、要するに。220年前にある兄弟が同じ女性に恋をし兄が彼女を手に入れ、この失恋に執着したマッドな弟が孫の代にまで怨念を募らせ、終には世界を滅ぼそうとしてしまうのを、兄の遺志を継ぐ者たちが阻止するというものだった。その220年の間に舞台はヨーロッパ中国アメリカ日本を様々に巡り、その伏線回収のために読者は時間軸も超えてあっちこっちへ振り回されるので、ストーリーのテンポも独特だった。後半から終盤はグイグイ読まされるものがあったけど、どうにも複雑すぎるので1ヶ月後には細かい話は忘れてる気もする。

小学生の勝の変化や成長、エレオノール人が人間性や家族を手に入れるまでの過程、鳴海が全てを背負いそして赦されるまでの過程、心を理解しようとする人形の感傷、白金の情念、白銀の怒り、その他脇役の諸々、全ての登場人物の心情を丁寧に描いていたのが、この漫画の最大の見所だと思う。フランシーヌ人形が井戸の中でエレオノールを想い笑うことを識るシーンでは、不覚にも涙腺が緩んだ。
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