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公務員の異常な世界 / 若林亜紀 


公務員の異常な世界―給料・手当・官舎・休暇 (幻冬舎新書)公務員の異常な世界―給料・手当・官舎・休暇 (幻冬舎新書)
(2008/03)
若林 亜紀

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大手建設会社と厚労省の外郭団体である特殊法人「日本労働研究機構」で働いた経験を持つ著者が、公務員の仕事の在り方についての問題点を指摘する本書。厚生"労働"省の日本"労働"研究機構が既に、公務員の労働問題の一翼を担っているというのは、アイロニックで面白い。

公務員の1年間の仕事に準えて4月の入庁式から3月の年度末までという12章で構成しているが、この独特な章立ては成功しているとは言えないと思う。サブタイトルにあるような形で、給料・福利厚生・休暇・勤務姿勢といったカテゴリごとにした方がまとまりが良かったんじゃないだろうか。

細かい内容についても、コネ採用の賄賂の相場が300万円だとか公務員は旅行するにも届出が必要だとか、公務員に纏わる雑学集として読むには面白いが、著者が経験したことと皆が何となく知ってる公務員の矛盾をまとめただけで、ジャーナリストを名乗る人の著作としては甘いと感じた。p160,161での役人腐敗が戦争に繋がるというような分析も軽率だしなあ。

本書を読んで改めて感じたのは、あまり個々の公務員を執拗に責め立てることはできないということだ。「公務員」というシステムが欠陥を内包しているのであって、公務員であれ民間企業の社員であれ、人は楽な方に流れていくし利己的に行動するのはある程度当たり前のことだと思う。勿論、不正を働いた公務員は断罪されるべきだが、それでも必要な「公務員」というシステムをよりベターなものにするにはどうすべきかを考えていきたいものです。基本的に「公務員」というシステムはコストパフォーマンスが悪いから「官から民へ」という小泉さんの考え方は正しかったと、辛坊治郎は言っている。そんな根本的な議論がしたいよね。

また、一口に公務員といっても教員・警察官・消防士など、専門職と行政職でも事情が違いすぎる。それらの話がごった煮になっているのも、構成し直した方が良かった。一応教育学部を出た身としては、教員も含めて厚遇であるという論調にはちょっと納得がいかないw

お役人様にはぜひ(中略)お役所の内部告発などもお願いします。正義のリークを、マスコミは大歓迎するでしょう(p120)とあるが、マスコミをここまで信頼するフリージャーナリストも珍しくないか?「官報一体」の広報体制による矛盾も露呈してきてるわけで、本書の著者のような人こそが先陣を切って舌鋒鋭く追及してくれないと困るんだからねっ!
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