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星を追う子ども / 新海誠 

ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』が大好きだった。新海さんの最新作ということで久々に劇場に観に行った。この作品に限らないが、何を期待して観るかによって、その評価というのは大きく変わると思う。少なくともこれについては、これまでの新海作品のような純度の高い世界系とかの大人向けアニメを期待していると、肩透かしを食らう。前情報を何も観ないで新海誠の名前だけに飛び付いた自分が悪いんだが。


まずキャラデザに驚く。今回は新海さんじゃない人が担当してるんだな。ふた昔くらい前の雰囲気になってる?w

そして各シーンに既視感が続く。(ラピュタ+もののけ+ナウシカ)÷8+ガンツ、という感じ。「黙れ小僧!」の岩場みたいな場所とか、アシタカみたいな人(とヤックルポジションの馬)とか、テトみたいなミミとか、ゴリアテとか、ロボット兵とか、ムスカみたいな(?)人とか、飛行石みたいな石とか、ショウジョウたちみたいなイ族(表記不明)とか、バルスみたいな展開とか、ガンツ球とかが出てくる。全体的な画の感じや動画の動き方もジブリっぽくなってる。

まぁそれだけならいい。所詮、大きな非物語のデータから構成されたシミュラークルだ(?)。

問題なのは、というかつまらなかったのは、登場人物の行動理念・信念がよく分からないこと。モリサキ先生はリサを蘇らせたいだけならアスナに構う必要はないし(現に始めは殺そうとした)、アスナが何を思ってモリサキ先生について行ったのかも分からない。シュンの感傷についてもちょっと説明不足だったし、イ族はアスナたちを殺すのが目的だったのなら始めに攫った時に謎の棟に閉じ込める前に殺せば良かった。シンについては、根本的に何がしたいのか分からなかったのに最後に「生きているものが大事だ!」みたいなまとめ的な台詞を吐く。

"門番"とかイ族の表現もチープだったなあ。イ族は「殺せ」とか「喰え」とか人語を話さない方が迫力があったはず。ゴリアテが変形してダイダラボッチみたいになってたあの存在は、結局何だったのかな。生死の門って何だったのかな。それっぽい舞台設定とそれっぽい概念はいろいろ出てくるものの、深みを全く感じなかったな。

"さよなら"を知るための旅、というのが一応のテーマらしい。メインの3人はそれぞれに大きな喪失を経て乗り越えられずにいたが、この旅を通して本当の"さよなら"を言えるようになる。確かにそんな展開にはなっているような気にはさせられる。そしてそれを、ジュブナイルの範疇で表現しようとしたらしい。しかしそもそも、子どもに「"さよなら"を知るための旅」をさせるのは荷が重いのではないかという気もした。

あぁ、非常に気持ちの良いレビューを書いてくれている人がいた。色々納得です。
■映画感想駄文:にわか映画ファンの駄目な日常


天門さんの音楽はイイネ。




…新海誠の前3作がシミュラークルなのかどうかというのは、議論したいところではある。
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