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出版産業、改革待ったなし! / 本の学校 


出版産業、改革待ったなし! (本の学校・出版産業シンポジウム2009 記録集)出版産業、改革待ったなし! (本の学校・出版産業シンポジウム2009 記録集)
(2010/07/13)
本の学校

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今年の東京国際ブックフェア(TIBF)までには読まねばと思い、昨年7月から積んであったのを読了。「本の学校」という団体が主催する、出版産業シンポジウムがTIBFの中で開かれている。その2009年の会議の内容をまとめた本。なので、ちょっと古い。古いはずなのだが、ここで挙げられている出版業界の課題点は、今なおあまり解決されていないように思える。「待ったなし!」だったはずの改革の進捗は、芳しくないようだ。

本書は、以下の5つのパネルディスカッションをまとめたものである。
・シンポジウム全体会
 「出版産業の課題解決に向けて」
・シンポジウム分科会
 「デジタルコンテンツのインフラ・流通を考える」
 「自由価格本(リメインダー)は書店に利益をもたらすか?」
 「リアル書店の役割と機能 ─デジタル時代だからこそ求められるものとは」
 「出版社からの責任販売・時限再版提案」

出版、取次、書店、図書館、デジタル出版、ネット書店など、出版業界の様々なステークホルダーが一堂に会している(今気付いたが印刷業界はいないのは何故だろう)。フリージャーナリストの著作はいろいろ読んだが、こういう当事者の議論はあまり読むことがないので面白い。しかし、複雑な利害関係のある人々なので気を遣い合った議論になってる印象も否めない。業界人ではないいち出版ファンとしては、具体的な議論を全て理解するには勉強不足だった。

サラリーマンが集合した場だからなのか、フリーランスの論調よりは優等生な議論になっている印象を受けた。デジタル出版の話でも"携帯コミック等もすでにビジネスモデル化しています(p52)"というような話が出てきたりして、山田順が指摘するデジタルコミックの殆どはエロ系コンテンツであるというようなデータは無視される(または知らない)傾向にあるし、見通しや現状認識が全体的に甘すぎる気がする。「コギャル」というレッテルを作りだしたのは雑誌文化であることを自慢して、それが雑誌の意義であるみたいな話(p61)とかにも違和感あったし、業界の中からと外からでは見えている景色が違うということも分かった。

読者として出版業界に関わっている人が読んで身近に感じるのは、やはり「リアル書店の役割と機能」の部分だと思う。ここにパネリストとして登壇しているイハラハートショップの伊原万見子さんの取り組みは、初めて知ったが、大変立派なことだと思った。和歌山県の小さな集落で書店を経営しており、そこには他の小売店も一切なく、日用品や調味料などの供給場所にもなったりしているという。ネット書店とは対極にあるこのイハラハートショップでも、ネットを活用するからこそできることがあるといって意欲的に取り入れているしているのが興味深い。OCNの無料サーバーでWebサイトを手作りしているというのも、最早萌えポイント?w

今年のTIBFでは2010のシンポジウムをまとめた本が出るのかな。ちょっと楽しみ。シンポジウム自体も聴いてみたいけど有料なんだよなあw

それにしてもトーハン・日販には皆さん気を遣ってるなあ…今後の出版流通に取次が必要なのかというそもそも論はやっぱりタブーなのかなあ…w
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