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トーマの心臓 / 萩尾望都 


トーマの心臓 (小学館文庫)トーマの心臓 (小学館文庫)
(1995/08)
萩尾 望都

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やはり原作というのは、メッセージを訴えかけるパワーが違う。そこはそれ、データベース消費の時代以前の、シミュラークルとは違う漫画である。

無理矢理ひとことで言うなら、ギムナジウムという少年だけの世界における、純愛の物語。といっても、昨今の陳腐なそれとは比べものにならないくらい純粋な愛であり純粋なエロスの物語。表面だけみるとライトなBL作品ともいえてしまうが、この表現は少年同士の愛だからこそ成し得たものであり、男女間の恋愛ではこの作品は描けなかっただろう。そう考えると、BLの真骨頂というのはこういう部分(耽美な愛?)にあるのかもしれない。読んだことないから知らんけど。

メモ。
ユーリを愛したトーマ。その愛に気付いたユーリ。しかしサイフリートに羽をもぎとられて、トーマに応えられなくなる。無言の闇に引き込まれたユーリに、自分の羽を捧げたトーマ。それに気付かず藻掻き続けるユーリに、トーマと交代で現れるエーリク。待つという方法で寄り添い続けたオスカー。それが実らないのに対して、純粋無垢で天真爛漫なエーリクがトーマの置いていった羽に光を当てる。そしてユーリは愛を信じ、自分を赦す。

そんな感じかな。しかしユーリが「あの夜」、サイフリートについていった時の心情が、よく分からなかった。

最後のユーリが覚醒するシーンでは、Mr.Childrenの『and I love you』を思い出した。もう一人きりじゃ飛べない/君が僕を軽くしてるから/今ならきっと照れないで/歌える/I love you/and I love you


小説版を読んだときに、トーマの死の理由とかユーリの秘密とかが、最後までよく分からなかった。これは森博嗣があえて見せないように書いたのかと思っていたが、原作でも読者に提示された情報はほとんど同じだった。小説版では一貫してオスカーの目線からストーリーが語られるので見えにくくなっていたのかもしれない。というか、オスカーのキャラクタが全く違った。森版オスカーは、スカイ・クロラの主人公みたいな淡々とした印象だったが、萩尾版オスカーはもう少し人間味があって「少し達観した少年」程度のもんだった。森版では年齢の設定が(恐らく)大学生になっているということも大きいのかもしれない。それ以外のキャラは、概ねイメージが合致した。

■【感想】トーマの心臓 / 森博嗣
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