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テルミー きみがやろうとしている事は / 滝川廉治 


テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2010/07/23)
滝川 廉治

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悪くはない。語彙が無駄に豊富で、一文毎に改行しない文章は好感が持てる。

主人公輝美の二人を残して級友が全員死ぬというところから、ストーリーが始まる。死んだ24人分の残留思念(?)を受け継いだ輝美は、級友たちの願いを叶えるために動き出す。しかし、その行為で本当に救済されているのは、死んだ本人よりもむしろ、周りの人間であるということ。それを著者が描きたかったことは、よく伝わってくる。巷に氾濫している理念なき萌えラノベと比べると、とても良い作品だった。

しかしプロットが微妙。後半のバンドストーリー(?)に重きを置きすぎて、全体がアンバランスな感じがする。バンドの3人の話だけで、一冊の本になりそうな感じだった。輝美にテルミーの渾名を与えたのは蘭だったらしいが、そこへの伏線も特になく、サラッと流されてたのも勿体ない。

あとは人間描写がチープだという点において、どうやってもラノベの枠を脱し切れない。最初の読んでて恥ずかしくなるような喧嘩のシーンとか、主人公の親友のエロ本のくだりとか、リアルな感じを出したいのか出したくないのかもよく分からず、ちぐはぐ。p112辺りで主人公が輝美の「親子ごっこ」に怒りをぶちまけるシーンも、なぜ怒っているのかよく分からず感情移入できなかった。

ストーリー上、クラスメイトを全員が全員死ぬ必要性があったのかも疑問だった。「残された二人」を浮き上がらせる効果はあるが、数人の願いを叶えただけで物語りが幕引きというのは、さすがに消化不良な読後感になる。だからといって連作にしてもgdgdになるのはわかりきっているので、一冊完結にしたのは評価できる。読書メーターなんかには続きが読みたいというレビューも多いが、やっぱりそういう需要はあるもんなんだな…



テルミー=(AB!+リトバス)/4
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