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ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ / 三上延 


ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
(2011/03/25)
三上 延

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遠子先輩が完全に卒業してしまった2011年、新たな黒髪ロング文学少女(?)がラノベ界に現れました。鎌倉の片隅で人知れず営業している古書店の店主・栞子さん(25歳くらい?)です。
「わたし、古書が大好きなんです……人の手から手へ渡った本そのものに、物語があると思うんです」(p54)と言う彼女は、基本的に極度の人見知りで挨拶もままなりませんが、本の話になると驚きの知識量と洞察力を発揮します。りあえず表紙の絵が反則です。

そしてこの物語の語り手は、大卒で求職中のガチムチ男。幼い頃のトラウマから本が読めない体質の彼ですが、ひょんなことからそのビブリア古書堂でアルバイトをすることになって、栞子さんと共に奇妙な客人たちからのクエスト解決に奔走します。

内容としては全4話の連続短編集で、前半で程良く伏線を撒き散らして、オーラスの第四話で色々回収しています。正直、キャラの設定とか話の展開には多少無理があるけど、まあラノベと思えば許せるレベルです。メディアワークス文庫ということで、一文ごとに改行したりもしてないので、文字密度も一般文芸書水準。

蔵書印の話とか、今でもスピンが付いている文庫本は新潮文庫だけだとか、刑務所図書館の官本/私本とか、アンカットとか、本に関する雑学もちょいちょい楽しめます。

"文学少女"シリーズは、登場人物を「本の内容」とオーバーラップさせて話を進めていたけれど、ビブリア古書堂では、「本そのものの物語」を掬い上げます。所有者の寵愛を受けて存在する、物としての本。登場人物たちは、表現の仕方はそれぞれ違えど、本当に心から本を愛する者たちです。きっと著者がそうなんだろうと思います。新刊書店でもAppStoreでもBOOKOFFでも味わえない「本の物語」が、昔ながらの古書店にはあるのでしょう。

続刊発売決定らしいけど、gdgdになる前に終わらせてくれたらいいなあ
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