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なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 / 夏海公司 


なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)
(2010/06/10)
夏海 公司

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折からの就職氷河期で紆余曲折の末、這々の体で弱小IT企業に就職した主人公・桜坂工兵。期待に胸躍らせる出社初日、オフィスのドアを開けた工兵が目にしたのは、徹夜明けで床に倒れ伏す社員の姿だった。そして工兵のOJT担当になったのは、中学生のような風貌のスパルタ女性SE。IT経験のない工兵の、七転八倒の2週間のお話。

どうやら著者は元SEであるらしい。あまり期待せずに読んだら、案外面白かった。ラノベにしては文章の質も悪くないが、ほとんどの部分ではラノベ然とした一人称の情景描写なのに、ヒロイン(前述のOJT担当者)の身体の描写だけが唐突に文学的になる(p57など)のが、違和感というか面白いというか。

因みに明鏡国語辞典によると、工兵とは、旧日本陸軍で、建築・土木作業などを任務とした兵のこと。IT土方になる為に生まれてきた男ですね。老舗商店の息子の名前とは思えません。


IT系のトピックに疎い人にとっては、なかなか感情移入し辛いんじゃないかという気もする。ブラック企業でやりがいを見いだして命を削って身を粉にして働くことに快感を覚えるなんて単なるマゾなんじゃないの?という向きもあるだろう。

しかし、来年は我が身であるかもしれない私は、それなりの深刻さを以てこの本を受け止めた。主人公の、会社を辞める/辞めないという葛藤とか、何だかんだでSEという仕事に魅入られてしまうまでの流れとか、きっとリアルな体験に基く部分なんだろう。巷に溢れるSE本の共通点だが、この小説にもまた、SEという仕事に対する愛があるように思う。だから、どんなに理不尽な描写があっても、読んでいて不快に感じることはない。その理不尽がSEのアイデンティティみたいに感じられるマゾヒズム小説なのかもしれない。

とまれ、今後も主人公が立派な社畜に成長していく過程が楽しみ。珍しく、続きが読みたいと感じるラノベだった。



どうでもいいけど、p191からのやたら詳細な麻雀の描写は何なんだw
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