スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ビブリア古書堂の事件手帖2 栞子さんと謎めく日常 / 三上延 


ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
(2011/10/25)
三上 延

商品詳細を見る

栞子さんが前作のラストでめでたく退院し、安楽椅子探偵ではなくなりました。栞子さんと大輔が出張買い取り(ルビ:ドライブデート)をしまくる一冊です。ミステリとしては下の上。恋愛小説としては中の下。ビブリオマニア小説としては上の上。栞子さん補正で+120点。そんな感じ。

大輔の元カノが登場して驚いた。恋愛小説としての賑やかし役かと思ったが、悩みを見せずに抱え込むキャラとして栞子さんとオーバーラップさせる役割も担っていたようである。元カノとの経験を通じて成長した(?)大輔が、栞子さんとどう向き合うかというのがポイントになるわけだ。あと、序盤からチラチラと伏線を張って最後に回収する構成は、やっぱりそれなりに上手い。

そしてこのシリーズを読むと、やっぱり本っていいなあと、しみじみと感じる。電子書籍黎明期の今、紙媒体の魅力とはこういう古書店でこそ実感できるのかもしれない。本書にも、自分の命と同じくらい大事にしていた一冊(p213)とか、司馬遼太郎の本を『お守り』だ(p166)という人物が出てくる。ある1冊の本をこれだけ大切にできるのは、幸せなことだと思った。自分にはそんな本があるだろうか。メディアが媒介するのは、情報やコンテンツだけではないのでしょうね。


「感想が聞きたいですね」(p94)
大輔のこの言葉とともに栞子さんのスイッチが入ったところで、第一話は終幕となる。前作のオーラスも同じような幕引きだった。ちょっと、そこからが本番でしょ!そこでフェイドアウトしないでよ!大輔だけズルいぞこらあああ(ノ゚⊿゚)ノと思うのは私だけでしょうか。前作のレビューから何度も引き合いに出して申し訳ないけれど、遠子先輩はそのあまりにグルメなレビューで私たちを楽しませてくれた。栞子さんのアクセル全開の感想も、ぜひ聞いてみたいなあ。


-----
坂口三千代『クラクラ日記』(文藝春秋)
Anthony Burgess『時計じかけのオレンジ』(ハヤカワNV文庫)
福田定一『名言随筆 サラリーマン』(六月社)
足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)
スポンサーサイト

コメント

紙媒体の魅力を実感できる一冊

同感です。
紙、本っていいですね~。
紙に書かれた文字は、心を伝えてくれると思います。
きっと、未だに手帳が残っているのも、そんな理由からじゃないかと。

三上さんをネットで調べてみたら、古書店や中古レコード屋さんで
バイトされていたりしたんですね。
そのほかにもイロイロ↓のサイトにまとめて書いてありました。
http://www.birthday-energy.co.jp

経験を基にされていたのかも知れませんね。
気付いたんですけど、かなり深い作品ですね。つぎが早くも気になってしまいます。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://damest.blog12.fc2.com/tb.php/487-a6e5c9c7

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。