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囮物語 / 西尾維新 


囮物語 (講談社BOX)囮物語 (講談社BOX)
(2011/06/29)
西尾 維新

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「たぶんそれなんだよ──その『自分』ってものがないんだよ、撫子には」

「『私』にとって撫子のことは他人事なんだよ──だから、撫子は撫子のことを『私』とは言わないの」



シリーズ1作目の化物語が刊行されてから既に5年経ってるんですね。化物語の上下巻は、そのあまりに独特な会話劇・メタ漫才に、比喩ではなく抱腹絶倒しながら読んでいたのを覚えている。その後も、個人的にはこのシリーズには物語としての面白さは期待していなくて、会話劇の妙だけを楽しんでいたのです。しかし本が売れて続編を書き始めて、アニメ化されて、メディアミックスを前提に更に続刊を矢継ぎ早に発売していく中で、序盤の勢いにも翳りが出てきて。ここ何冊かは惰性で読んでいる感じだった。

そんな中、こうなったら最後まで付き合うべと思って特に期待もせずに本書を読んでみたところ、このシリーズの作品としては久々に面白かった。会話劇やキャラの掛け合いが面白かったわけではない。話の展開自体がなかなかに良かった。

要するに今作は、撫子のヤンデレがいきすぎて蛇に神憑かれてしまうという話。自分の存在の整合性を取ろうとして最終的には失敗した彼女の、その過程における自我に関する哲学語りの部分とか大好物だった。戯言シリーズのキャラクター達に通底する壊れっぷりだと思う。いいね。どうせ怪異譚なんだから、これくらいトばしてくれないと。実際のところ、物語シリーズに登場する怪異よりも戯言シリーズに登場する人間達の方が、よっぽど怪しくて異なっていたと思うんだ。

そしてオチも良かった。衝撃の展開だった。シリーズ最終巻に向けて期待が膨らむこの終わり方はお見事。でもあとがきでどうせサードシーズンも書くんだろうなあって言ってるのはどういう意味なんだぜ?
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