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14歳の生命論 / 長沼毅 


14歳の生命論 ~生きることが好きになる生物学のはなし (tanQブックス)14歳の生命論 ~生きることが好きになる生物学のはなし (tanQブックス)
(2011/11/08)
長沼 毅

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漫画やアニメの内容を導入にして、海洋生物学者が生命に関するサイエンスや哲学を語る内容。タイトルと目次の見出しに惹かれて読んでみたが、期待外れだった。

全体を通して、生命論と銘打つにはアンバランスな文章だと感じた。生命論の導入に漫画アニメの要素を持ってくるという掴みは良いが、各作品に対する著者の思い入れが強すぎて、半分くらい漫画アニメ評論になってる。その作品に触れたことがない人にとっては、シンジの苦悩とかルフィとエースの関係について熱く語られてもよく分からんでしょう。本の企画としては面白く書けそうなだけに、もったいない。

一応、全6章を軽く紹介すると、以下のような内容になっている。

第1章『新世紀エヴァンゲリオン』
LCLを導入に、生命と液体の関係、そして「水」というあまりに身近であまりに特殊な物質の性質を紹介。

第2章『鋼の錬金術師』
錬金術の基本理念である「等価交換」を引き合いに、人体錬成や宇宙のインフレーションについて。

第3章『交響詩篇エウレカセブン』
よくわかんないけど、(分類学的な意味での)種の垣根を越えた愛について。

第4章『ONE PIECE』
いくつかの悪魔の実を取り上げて、その能力に類似した自然界の生物を紹介。

第5章『HUNTER×HUNTER』
キメラ=アントを導入にして、現代の科学におけるキメラやゲノムについて。

第6章『風の谷のナウシカ』
腐海の機能とはすなわちバイオレメディエーション(微生物や動植物による環境修復)であるという話。ナウシカの愛と葛藤について。


まあ要するに、(柳田理科男+福岡伸一)÷8 という感じだった。私としては各作品の感想の押し売りが鬱陶しく感じて面白いとは思えなかったのだけれど、それに共感できれば面白く読める人もいるのかも?

因みに、細かいけど気になったことが下記の2点。著者は多分、漫画アニメなどは大好きなんだろうけど、それらのコンテンツ文化に対するリスペクトを感じない。
・各作品の根幹に関わるネタバレが多数含まれているので、前書きなどでその旨を注意喚起すべき。
・各作品からの引用の仕方が雑すぎる。正式な作品名すら本文中に出てこない。巻末に参考文献一覧はあるが、エウレカに至っては元から映像作品で「文献」ではないためか、「交響詩篇エウレカセブン」という文字列はどこにも見あたらない。
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