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孤独か、それに等しいもの / 大崎善生 


孤独か、それに等しいもの (角川文庫)孤独か、それに等しいもの (角川文庫)
(2006/09/22)
大崎 善生

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その八月の日の朝、私は確実に何かを失おうとしていた。

恋愛にも飽和点があるものなののだろうか。たとえば山でいえば頂上のような場所だ。

孤独を感じたことがない、という孤独をどれくらいの人が理解してくれるのだろうか。

たとえば一冊の本を読めば、一冊分の知恵がつく。
ビールを一本飲めば、ビール一本分の幅ができる。
そんなふうに考えていた時期があった。


魂の籠に捕らえられている。


それぞれがそんな書き出しで始まる、魂を抉ったり傾けたり転がしたり撫で上げたり投げ込んだりする短編集。ほんのまくらフェアで購入した。薄々気づいていたけど、やっぱり大崎善生の既読本だった。直感だけで大崎善生をナチュラルに選べた自分が嬉しい。こんなことでもないと積ん読にまみれて再読する機会は訪れないし。


さて、何度でも言いますが(?)大崎善生の紡ぐ文章が好きです。独特の比喩表現が好きです。この人の文章を読んでいるだけで、ほぼイキかけます。誰にでも受け入れられる作家だとは思わないけど、囚われると抜け出せない小説世界です。上記の書き出しにも表れている、そんな大崎節がよく効いた一冊で、私としては大満足でありました。

ソウルケージに明確に捕らわれることもなく、かといって抜け出すでもなく、その入り口を右往左往しているような人は、どう生きていけば良いんでしょうね。
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